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グランプリ（北海道知事賞）

制作者プロファイル

TV番組のホストとして名高いレイ・マクドナルドと、ビデオグラファー・ディレクターとしてここ10年にわたって旅行番組を作ってきたパートナーのクリストファー・ワシントン。この2人によるゲリラ・スタイルの制作技法は、トラベログを新たなレベルに押し上げる。

番組概要

鉄道による、大陸横断の大旅行。タイのバンコクからイギリスのロンドンまでの、汽車の旅。この類稀なるドキュメンタリーは、見る者を世界横断の壮大な旅行に引っ張り込む。一緒に汽車に乗って、世界を新しい視点から見てみよう。1万5千キロ以上、東南アジアからヨーロッパまで2つの大陸を渡って、16の国々を通って。汽車とともに、様々な文化を通り抜ける中で、人生の真実を経験しよう。

観光庁長官賞

中沢英夫 略歴

1977年NHK入局。美術、歴史番組などを中心に制作した後、1988年から草創期のハイビジョン番組開発にあたる。デジタル技術を使った海外戦略用ソフトを演出、国内外の映像祭で受賞歴多数。2008年から(株)日本国際放送で国際放送番組の制作にあたる。

番組概要

英国人カメラマンのデビッド･ステッソンが日本の古都・京都を訪ね歩きます。普段は目にすることが出来ない芸者たちの世界を写真に撮るデビッド。日本のおもてなし文化の奥義を描く番組です。

セミグランプリ（札幌市長賞）

鄭秀雄　略歴

1973-1982
韓国放送公社（KBS）プロデューサー・ディレクター
1982-1984
日本オーディオビジュアルセンター ディレクター
1984-1985
MBC文化放送（韓国）チーフプロデューサー
1988
ソウルオリンピック・オーディオビジュアル総監督
1997-1990
韓国独立TVプロダクション協会 副会長
2001-2003
延世大学校アートコミュニケーション大学院臨時教授
2001-現在
中韓日TVプロデューサー・ディレクター会議委員会会長

受賞歴

1978
アイルランド・ダブリンにてゴールデンハープ賞受賞「藁の墓」
1978-1981
韓国TV・ラジオ大賞にて4年連続最優秀賞（大統領賞）
1978
「藁の墓」
1979
「仏教文化を探して」
1980
「仏教尼の秘密の世界」
1981
「新羅王朝の謎」
1994
NHKによりアジアを代表するドキュメンタリー監督に選定「郷愁島」
1995
1997
韓国TV・ラジオ大賞最優秀賞「長い旅、短い再会」
日本放送会議により最優秀アジアドキュメンタリーPDに選定
2006

番組概要

この作品のプロローグとなるのは、現在内戦のさなかにあるアフガニスタンである。
バーミヤン大仏がスマイルロードの交差点にあったが、2001年にタリバンによって破壊された。
それ以前にも、8世紀のイスラム侵攻により顔の部分は半ば破壊されていた。
私たちはまず、カブール博物館に収蔵されている仏像の頭部の写真を元に、コンピューターグラフィックスによる再現に挑む。冬至の日の夜明けに韓国・慶州市にある吐含山の石窟まで登ったなら、数千人の人々が本殿の仏陀に敬礼を捧げて朝日を歓待しているのを見られるだろう。
この冬至の日の出を歓迎する儀式は、新羅の時代にその起源を持つことが知られている。
なぜ、このような習慣が生まれたのだろうか。 コンパスを持ち、石窟にある本殿の仏陀の前で仏陀の方向を計ってみると、東南東に30度の方角となる。この方角を地図でたどると、文武王の（日本軍の侵攻を防ぐための）海中王陵につながり、更には冬至における日の出の方向まで一直線であることがわかる。
本殿の仏陀は現在では天窓が撤去されたために閉じられたスペースにあるが、その天窓を通ってきた太陽によって本殿の仏陀の顔は冬至の日に謎の微笑を取り戻すようになっていた。
私たちは、コンピューターグラフィックスによってこれの再現にも挑む。学者はこれを平和的な微笑、アルカイックスマイルのように古く、心の平和をもたらすものと呼ぶが、ではどうやってこの微笑は、東洋の端に位置する石窟にまではるばるたどり着いたのだろうか。ギリシャの歴史における最も平和的な時代、また人類文明の原点のひとつとされる時代（紀元前7世紀から紀元前5世紀）はアルカイック時代と呼ばれている。
アテネのアクロポリス寺院地下から大量に発見されたこの時期の顔面彫刻の多くが、微笑をたたえていた。最初のアルカイックスマイルは太陽神アポロ像と彼の双子の姉アルテミス像に認められるが、その源流は地中海のミケーネやクレタ文明を超えてそれ以前のエジプト時代にまで遡る。
古代エジプト人はミイラに面を被せたが、その面の微笑こそがこれまでに発掘された遺跡の中でも最古のものである。人々はただ神を敬うだけの存在とされたエジプト文明と異なり、アルカイックスマイル期の彫刻は女性のコレー像や青年のクーロス像に代表されるように、人々が生まれ持った平和的で純粋な心を強調することで、平和が長く続くようにとの願いが込められている。
こうしたメッセージを込めた微笑は、古代ギリシャの時代に、ヘレニズム時代へと続く戦争の渦の中で跡形もなく消え去ってしまった。イタリア半島中部のエトルリア地方ではしばらくこの微笑が復活したものの、ローマ帝国の時代になると、アルカイック時代の平和的な微笑は完全に姿を消したのである。
あの微笑は、どこへ行ってしまったのだろうか。
それを探すため、私たちはスマイルロードの旅に出る。ギリシャを起点として、25,000キロの旅に。

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